話題のクワンソウとは…

眠り草とも呼ばれるクワンソウ。このクワンソウを配合したサプリやお茶は、睡眠導入剤を常用したくない人におすすめの成分です。

 

この記事では、そんなクワンソウの効果と副作用、サプリやクワンソウ茶、食べ方についてなどまとめてみました。

 

 

クワンソウの効果

クワンソウは、別名アキノワスレグサとも呼ばれるユリ科ワスレグサ属の多年生植物で、ユリによく似たオレンジ色の花をつけます。原産国は中国で、日本では近畿以南の暖かな地域に自生しています。

 

沖縄では琉球王朝時代から食用に栽培されており、中国から使者が渡来した際の酒宴にも、クワンソウを使った料理が供されたことが記録に残っています。

 

また、食材として広く食卓にのぼる一方、クワンソウはさまざまな薬効を持つといわれ、民間療法の薬としても用いられてきた歴史もあります。

 

 

沖縄では、クワンソウは天然の睡眠薬だった

クワンソウの薬効のひとつに、睡眠作用があります。

 

沖縄では昔から、クワンソウを食べたり、葉や茎を煎じた飲むとよく眠れるといわれ、そのため「ニーブイグサ(眠り草)」と呼ばれていました。

 

これは長い間、単なる民間の言い伝えと考えられてきましたが、近年、琉球大学がクワンソウに「オキシピナタニン」というアミノ酸の一種が極めて多量に含まれていることを発見しました。

 

 

オキシピナタニンはアミノ酸の一種

このオキシピナタニンをマウスに摂取させたところ、深い眠りであるノンレム睡眠が40分増加し、さらに睡眠時間じたいも40分増加したとの結果がでました。

 

これはオキシピナタニンの投与によって、深い眠りが誘発されること、さらに深い眠りが長く続くことを示しており、睡眠の質を改善させる効果があることが証明されました。

 

睡眠作用のあるアミノ酸といえば、必須アミノ酸の一種、グリシンがあります。すでにサプリになっているので、知っている方も多いですよね。

 

動物実験において、オキシピナタニンはグリシンの100倍以上の睡眠誘発効果があることがわかっており、また効果が現れるのも早いという報告があります。

 

グリシンよりも睡眠効果が高いということになりますね。

 

ただ、クワンソウやオキシピナタニンが、どのようなメカニズムで人の睡眠に関係しているのかは、まだよくわかっていないそうです。

 

現在の段階では、

 

  • 食べた場合にのみ、睡眠の増加が確認される
  • 体内で代謝されることで作用している可能性がある
  • ただし、胃、腸、肝臓ではオキシピナタニンは代謝されない
  • 抹消血管を拡張させる作用があり、体温を下げることで睡眠を改善させている可能性がある

 

以上のことが解明されており、現在も研究が進められている最中であるとか。今後が待たれますね。

 

 

クワンソウのそのほかの成分

クワンソウにはオキシピナタニンのほかにも、アスパラギン酸、リジン、トリテルペンなどのアミノ酸が含まれています。

 

これらのアミノ酸には疲労回復効果があり、睡眠とも関係しています。オキシピナタニンとの相乗効果の可能性もありますね。

 

 

クワンソウの副作用

サプリやお茶などの製品もあるクワンソウですが、副作用は報告されていません。

 

たとえば、睡眠導入薬の場合、服用すると睡眠中に脳波に異常な波形が現れます。これは、睡眠が不自然で、あまり質のよくないものであることをあらわしています。

 

しかしクワンソウを服用して眠った場合は、このような異常な脳波は観察されず、自然な形で睡眠が取れていることを示しています。

 

そのほか、飲み合わせてはいけない薬なども、報告されていません。非常に安全性の高い薬用植物といえると思います。

 

ただし、飲みあわせではありませんが、覚醒作用のあるカフェインや、利尿作用のある飲み物は、これはそれだけで睡眠をさまたげる要因になりますから、クワンソウを飲むときは避けるようにしてください。

 

 

クワンソウのサプリ

クワンソウが配合された睡眠サプリは、さまざまなメーカーから多種多様な商品が販売されています。

 

その中から、クワンソウの含有量が多い順に、3つのサプリを紹介します。

 

  値段 / 量 配合成分

マインドガードDX
(クワンソウ1000mg / 日)

8,625円 / 500ml(30日分)

クワンソウ
天然ノニ
ギャバ
グリシン
レスベラトロール
イヌリン
香酢
ビタミンB6

ネ・ムーンプラス
(クワンソウ400mg / 日)

5,500円 / 120粒(30日分)

クワンソウ
グリシン
トリプトファン
ギャバ
レスべラトロール
ビタミンE
ビタミンC

リラクミンナイト
(クワンソウ300mg / 日)

3,900円 / 90粒(30日分)

クワンソウ
グリシン
トリプトファン
ギャバ
テアニン
ビタミンB6

 

サプリには、クワンソウ以外の成分も配合されている。

自分のコンディションに合った成分のものを選ぶのがポイント

 

クワンソウのサプリの成分

 

マインドガードDX

液状のサプリで、1日分30mlにクワンソウが1,000mgも配合されています。

 

クワンソウ含有量の多さと、液体なので吸収がよさそうということで人気が高く、値段がかなり高いにもかかわらず、リピーターも少なくないようです。

 

ちなみに、このマインガードDXには、粒タイプのサプリもあります。

 

クワンソウ以外の成分
ノニ

精神をリラックスさせる脳内物質、セロトニンの生成にかかわる成分が豊富に含まれています。

 

ギャバ

精神を高ぶらせるアミノ酸の「グルタミン酸」の働きを抑制する作用があり、精神を安定させます。 深部体温を下げ、スムーズな入眠を助けます。

 

グリシン

睡眠サプリにもなっているアミノ酸。抹消の血流をうながして血圧を下げ、さらに深部体温を下げて睡眠に入りやすくします。

 

香酢

グリシンが豊富に含まれています。

 

ビタミンB6

体内でセロトニンが生成する際、補酵素として働き、生成を補助します。

 

 

ネ・ムーンプラス

粒タイプの中ではクワンソウ含有量が最も高いサプリです。

 

レスベラトロール、ビタミンE、Cなど、抗酸化成分が配合されているのが特徴といえます。

 

クワンソウ以外の成分
トリプトファン

必須アミノ酸の1種です。

 

睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」や、精神をリラックスさせる脳内物質、「セロトニン」は、トリプトファンから生成されるため、よい睡眠のためには必須のアミノ酸です。

 

レスベラトロール

ブドウの皮やイタドリなどに含まれる赤色のポリフェノールです。睡眠のリズムを整える機能があり、レスベラトロールを配合した睡眠改善のサプリが増えています。

 

ビタミンC

抗ストレス作用があります。心身にストレスがかかって眠れない場合、ビタミンCがストレスをやらげて入眠しやすいコンディションに導きます。

 

 

リラクミンナイト

ギャバ、トリプトファンなど、睡眠をサポートするアミノ酸のほか、テアニンが配合されているのが特徴です。

 

テアニンは、お茶に多く含まれるアミノ酸で、お茶のうま味成分でもあります。

 

テアニンの効果
  • 抹消血管の血流促進
  • リラックス
  • PMS・更年期障害の症状の緩和

 

クワンソウ含有量の多いサプリを3種類、紹介しましたが、商品を選ぶ際は、クワンソウ以外の成分にも注意しましょう。

 

不眠がどういった原因からきているのかを観察して、それを解消するような成分が入ったものを選ぶと、より効果が実感できるのではないかと思います。

 

なお、サプリで摂った場合の副作用も、基本的には報告されていないようです。用量や用法を守って使用すれば、副作用の心配はないでしよう。

 

 

クワンソウ茶

サプリのほかに、お茶に加工したクワンソウも販売されています。

 

サプリよりも安価に購入することができますし、サプリは苦手、という方もいらっしゃいますから、そういう方はお茶で有効成分を摂取してもよいと思います。

 

沖縄の物産を販売している店や、またはネットショップで販売しています。

 

クワンソウ茶の味にかんしては、麦茶に近くて香ばしいという方もあれば、草を飲んでいるような、という方もありますね。多少好みが分かれる味かもしれません。

 

 

クワンソウ茶の作り方

生のクワンソウが手に入ったら、自分でお茶に加工することもできます。

 

  • 葉や茎をていねいに洗って、土を落とす
  • 細かく刻む
  • 青臭い匂いを飛ばすために、蒸し器に入れて20秒〜3分ほど蒸す
  • キッチンペーパーなどで水分を吸い取り、天日乾燥で完全に乾かす
  • すり鉢で細かく砕く

 

蒸し時間が短いと渋みが強いですが、香り高いお茶ができあがります。逆に長く蒸すと、渋みは少なくなりますが、一緒に香りも飛んでしまいます。

 

蒸し時間を何度か変えて、好みのバランスにしあげてください。蒸し器がない場合は電子レンジで代用ができます。

 

 

クワンソウ茶のデメリット

睡眠作用という点では、お茶はサプリよりも効果がかなり落ちる可能性があります。

 

前述のように、クワンソウの有効成分は、アミノ酸のオキシピナタニンです。

 

これは根、茎、葉、花などに含まれていますが、クワンソウが生の状態でもっとも多く含まれているのです。

 

加熱調理ではそれほど多くは失われないのですが、乾燥させてしまうと大部分が失われてしまい、乾燥させた葉には、オキシピナタニンがごく微量しか残っていないことが、研究機関によって報告されています。

 

そのため、今日は眠れないので、と、クワンソウのお茶を飲んでも、即効性は期待できません。比較的早く効果を得たい場合は、やはりサプリのほうが優れています。

 

眠れない日にお茶を飲む、というよりは、日常的に飲んで、睡眠に入りやすいほうへ体調を整えていく、という使い方がよいかもしれません。

 

ちなみに、生のクワンソウを煮ると、煮汁にオキシピナタニンが大量に抽出されます。しかも2、3日間は失われずに維持されるのだとか。生のクワンソウを煮て食べる場合は、煮汁もあまさずいただきたいですね。

 

お茶の場合も、副作用などは報告されていません。

 

クワンソウの摂り方は主に3種類。ただし、お茶はオキシピナタニンの量が少ない

 

クワンソウの摂り方

 

クワンソウの食べ方とレシピ

2月〜6月がクワンソウが旬を迎える時期です。最近は沖縄野菜が少しずつ注目されていますし、県外のスーパーにも入荷される可能性もあります。

 

もしも見つけたら、ぜひ、食べてみましょう。

 

 

クワンソウは、どこを食べる?

花、つぼみ、白茎、葉など、ほとんどの部分を食べることができます。

 

白茎というのは、葉の根元に近い部分のことです。クワンソウはおおまかにいうと、ねぎのような形状をしています。葉先は濃い緑色ですが、根元のほうは白く、その部分を特に白茎と呼びます。

 

食べる際は、必ず熱を通してから食べます。加熱方法は煮ても、炒めても、何でもよいのですが、とにかくきちんと熱を通すのが基本。

 

生食すると、おなかを壊す危険があります。特に、つぼみを食べるときは加熱が大切です。

 

味は淡白でほんのり甘みがあります。見た目はねぎやニラに似ていますが、強い匂いなどはありません。

 

ちなみに、葉先の緑色の部分も食べられますが、繊維が強いので少し食べづらいです。スープなどを煮る場合に、香草として使う方法があります。煮えたら取り出してしまってもかまいません。

 

 

クワンソウのレシピ

クワンソウを使った料理を4つ紹介します。くせのない植物なので、このほかにもいろいろなアレンジができますよ。

 

チムシンジ

沖縄料理の、豚レバーの具だくさんスープです。

 

材料
  • 豚レバー 200g
  • 豚肉 100g
  • にんじん(あれば島にんじん) 200g
  • クワンソウの白茎 100g

このほか、玉ねぎやジャガイモ、しいたけになどを入れてもOK。

 

水1リットルと具材をなべに入れて強火にかけ、煮立ったら弱火にして、灰汁を取りながら煮ます。具がやわらかく煮えたら、しょうゆ、みりんなどで調味します。好みでみそ、にんにく、ショウガなどを入れてもよいです。

 

前述のように、オキシピナタニンは煮汁に抽出されるので、このようにスープもいただくことができるレシピは、オキシピナタニンを摂るのに適しています。

 

ヒラヤーチー

こちらも沖縄料理で、水溶き小麦粉にいろいろな具を入れて焼く、沖縄版おやきです。

 

材料

小麦粉 2カップ
水 2カップ
玉子 1個
クワンソウの白茎 適量

 

水と玉子を溶き、小麦粉を少しずつ入れてお好み焼きのタネくらいのやわらかさにします。

 

てきとうな長さに切ったクワンソウをタネにまぜ、フライパンに薄くのばして焼きます。両面をよく焼いたら、ソース、しょうゆ、七味唐辛子をそえて食べましょう。

 

クワンソウは、白茎だけでなく花を入れてもOKです。そのほかには、ニラ、ねぎ、ツナ、紅ショウガなど、アレンジしだいでバリエーションがかなり広がる料理です。

 

クワンソウのつぼみと牛肉のオイスター炒め

クワンソウのつぼみは、中華料理では「金針菜」と呼ばれ、いろいろな料理に使われますから、まずは中華風に調理するのが簡単で失敗がないですね。

 

材料

牛肉 100g
クワンソウのつぼみ 適量
にんにく 1/2個分

 

にんにくを炒め、香りが出たらクワンソウを入れます。火がとおったら一度取り出し、同じ鍋で牛肉を炒めます。

 

牛肉に火がとおったところでクワンソウを鍋に戻して炒め合わせ、しょうゆ、オイスターソース、鶏がらスープのもと、各小さじ1で調味します。

 

塩・こしょうで味を調えてできあがりです。牛肉のほかに、豚肉やエビと炒めてもいいですね。

 

 

クワンソウの花の酢の物

クワンソウは花も食べることができます。調理する前に花粉のついているおしべを取りのぞき、水洗いします。

 

お湯でさっと茹で、水にさらします。水気を切って、甘酢であえます。

 

クワンソウの花は、熱をとおしてもきれいなオレンジ色が保たれます。菊花の酢の物のようにして食べるとよいかもしれませんね。

 

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